第76回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会

会長挨拶

ご挨拶

第76回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会 会長 佐藤 宏昭

第76回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会
会長 佐藤 宏昭

 この度、第76回耳鼻咽喉科臨床学会を担当させていただくこととなり、大変光栄に存じております。このような機会を与えていただいた本学会会員の皆様、役員の諸先生方に心から感謝申し上げます。岩手医科大学耳鼻咽喉科教室員および同窓会一同、全国の会員の皆様に当地での学会を楽しんでいただけますよう鋭意準備しております。
 今回のテーマは「医は手から-手技を学ぶ、新しい手法を知る-」としました。「医は手」はもちろん「岩手」にちなんだ造語で、岩手県医療局の研修医募集の標語、「医は手から」を拝借しました。「手技を学び、新しい手法を知る」のテーマに沿った企画として、「解剖体を用いた手術手技トレーニング」、「放射線診断と治療の進歩」「内視鏡治療はどこまで可能か」、の3つのシンポジウムを企画いたしました。「手技を学ぶ」のテーマにふさわしいトピックとして「解剖体を用いた手術手技トレーニング」と「内視鏡治療はどこまで可能か」を、「新しい手法を知る」に沿ったトピックとして「放射線診断と治療の進歩」を企画いたました。耳鼻咽喉科領域の内視鏡治療、頭頸部領域の放射線治療・診断のエキスパートの先生方にご講演いただき、現状と今後の課題について討論いただきます。
 パネルディスカッションには「突発性難聴の診療ガイドライン」を取り上げました。原因が不明なうえエビデンスレベルの高い治療も存在しない状況のなか、現在3ヶ国で診療ガイドラインが作成されています。三人のパネリストに突発性難聴の病態、標準治療、予後、新規治療についてご講演いただき、わが国のガイドラインはどのような内容とすべきかを討論していただきます。
 招待講演にはMünchen大学Joachim Müller教授をお招きしました。本学会の直前に人工内耳の国際シンポジウムを主宰されますが、豊富な人工内耳・中耳の手術経験をもとに、これらのhearing implantationの未来についてお話いただきます。
 特別講演は脚本家である内館牧子先生に「養老院より大学院」と題してご講演いただきます。NHK朝の連続テレビ小説「ひらり」やNHK大河ドラマ「毛利元就」の脚本家であると同時に、横綱審議会委員会の委員としても長年活躍されてきました。今回は五十歳を過ぎて東北大学大学院に入学し、学位を取得された経緯をまとめた著書「養老院より大学院」の内容をお話いただきます。近年若手医師の大学院離れが進んでおりますが、大学院の魅力を若手の先生方に伝えたいと考え企画しました。
 一般演題は270題もの応募をいただきました。最終的に口演30題、ポスター240題となりました。講演会場が十分に確保できず口演からポスターに回っていただいた演題が17題あり、ご希望に添えなかった演者の先生方にはこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
 六月の岩手はまだ肌寒い日もありしのぎやすい季節です。ご存知のように岩手県の面積は北海道に次いで広く、東西122km、南北189kmあります。世界文化遺産に登録された平泉や、NHKドラマ「あまちゃん」の舞台となった久慈市は盛岡から100km近く離れていますが、学会場の近くにも石川啄木新婚の家、岩手銀行旧本店(東京駅の設計者 辰野金吾作)、盛岡城跡公園など名所・旧跡があります。ぜひ学会の合間に散策し、初夏の盛岡を楽しんでいただければと願っています。
 教室員一同、皆様のご参加を心からお待ちしております。

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